わざわざ、手仕事で。
わざわざ、集まって。
わざわざ、広めていく

「わざわざ、やろうよ」をあいことばに、
職人、デザイナー、工務店が「手」でつながる場。
それが「わざわ座」です。

わざ=技=職人の手仕事。
わざわざ=手間をかけること=誠実さ。
座=つながり=プロが集う場。

職人が手仕事でつくる生活道具を、デザイナーが計画して、工務店が四方良しの価格で顔の見える関係を結んだ住み手に手渡す。このプロセスすべてをできうる限り「誠実」に行う。
こんなものづくりに共感するプロが集まり、知恵としくみを共有、職人の手仕事の復権を目指す。これが「わざわ座」の趣旨と目的です。

「大工の手」とは

「大工の手」は、2015年に全国の工務店やメーカーが集い一般社団法人わざわ座が立ち上がり、その最初のプロジェクトとして本格的にはじまりました。

「手仕事とモノづくりの復権」「良質な生活道具とデザインの普及」を目指した現代の民藝運動のような活動です。つくり手と使い手をつなげ、家具と共に家を大切にする気持ちを育むことを目的とする新たな「家具」のかたちでもあります。

大工は木を使いこなす手技を持っていますが、 今の日本の家は昔のような柱梁が見える家のつくりになっていないことが多く、床・壁・天井を仕上げてしまうと構造材が隠れ、大工の仕事も見えない。そうすると、住み手としても「一生懸命建ててくれた」という実感がわかず、「大事に永く住んでいかなくちゃ」という気持ちも起こりづらい。そこに、家具というかたちで大工が関われば、つくり手や素材の存在をもっと身近に感じてもらえるのではないか、と。

「家をつくってくれた大工さんが、
 家具をつくってくれた」

「このテーブルの脚は、前の家の柱だった」


そんな風に物語をつないでいくことで、この活動をきっかけに住み手が家やモノに愛着を持ってくれたら嬉しい。その気持ちがあれば、大事に使われてメンテナンスもされて、長持ちするものになる。

職人の後継者不足も深刻化している現代の住宅業界において、人の暮らしに身近な家具をつくることで、大工の技を活かして誇りを生む仕事にしてほしい。

やっぱり人とモノの関わりが大事で、プロダクトとしても誠実な素材でその家を建てた人の手で家具をつくれば、環境に馴染みます。「大工の手」は、単なるモノづくりではなく、心をつなげる情緒的な活動なのです。

(記:小泉誠)



一般社団法人わざわ座
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